2018.11.07
抜け毛

女性も発症するFAGA(女性男性型脱毛症)の特徴と病院選びのポイント!

最近、抜け毛が多いと気づいてはいたものの、仕事に家事に育児と毎日忙しくて、具体的な対策を何もしないままに薄毛が進行してしまっていたという女性は、もしかしたら少なくないかもしれません。髪のボリュームがなくなるとどうしても老けて見えます。いつまでも豊かな髪で、若々しくありたいと願う女性にとって悩みのタネといえるでしょう。

ここでは、男性だけでなく女性にも発症することのあるFAGA(女性男性型脱毛症)について、その特徴や病院選びのポイントなどを詳しくご紹介します。

成人女性の薄毛に多いFAGA(女性型脱毛症)とは

成人女性の薄毛に多いFAGA(女性男性型脱毛症)は、女性(Female)のAGA(男性型脱毛症)という意味合いから、頭文字をとって、FAGAと呼ばれるようになりました。まず、男性の場合のAGAは、男性ホルモンがヘアサイクルに影響し、薄毛になる症状のことです。

〇ヘアサイクルとは?

ヘアサイクルとは、髪が生えて、抜けて、また生えてという周期のことで、毛周期とも呼ばれます。髪の毛が新しく生えて約2~6年かけて育つ成長期と、約2週間かけて髪の成長が弱まって止まる退行期、そして髪の成長が完全に止まる休止期が約2~3カ月あります。髪の毛一本一本で、このヘアサイクルのタイミングが違うことから、髪の量が一定に保たれるのです。

〇女性のFAGA(女性男性型脱毛症)と男性のAGA(男性型脱毛症)違い

男性の場合のAGA(男性型脱毛症)は、生え際や頭頂部の髪の毛が集中して薄くなっていくことが多いので、比較的すぐに気づきやすいといわれています。でも、女性の場合のFAGA(女性男性型脱毛症)では、髪全体のボリュームが少しずつなくなっていくので、見た目ですぐには気づきにくいという特徴があります。気づいたときにはかなり進行していたということも少なくないようです。

FAGAになる原因

FAGA(女性男性型脱毛症)とは、病名ではなく、成人女性のさまざまな薄毛の症状の総称のことです。その原因には、以下にご紹介するように、閉経による女性ホルモンの減少や、ホルモンバランスの乱れなどがあります。

〇加齢による女性ホルモンの減少

女性の閉経は人によって時期が異なるものの、50歳前後に起こるといわれています。更年期とは、閉経の前後数年ずつの約10年間のことで、一般的には45~55歳の時期です。

女性は更年期を迎えると、体内の女性ホルモンが減少していきます。このため、ホルモンバランスが乱れ、男性ホルモンが優位になっていき、これがヘアサイクルに悪影響を及ぼし、AGA(男性型脱毛症)のように薄毛の症状がはじまることがあるのです。

〇極端なダイエット・食生活の乱れ

極端なダイエットにより食生活が乱れ、それがヘアサイクルに影響することがあるのも、女性特有の症状といえるでしょう。

過激な食事制限などの無理なダイエットをおこなうと、食事による栄養が不足し、ホルモンバランスが崩れてしまいます。身体全体の機能が低下することから、髪の成長も維持できなくなり、薄毛や抜け毛の症状が出てくることがあるのです。

〇過度なストレス

私たちの体は、過度にストレスを受けると血管が収縮し、血流が悪くなってしまいます。食事などで摂取する栄養は血液により全身に運ばれていきます。そして、それには優先順位があり、生命を維持するような心臓などの器官が優先されます。頭皮は優先順位が低いので、血流が悪くなると栄養が運ばれにくくなり、髪の成長に必要な栄養が保持できなくなるのです。このため、薄毛や抜け毛の症状が表れやすくなります。

〇パーマ・カラーによるダメージ

パーマやカラーリングをおこなうと、すぐにダメージを受け、薄毛や抜け毛の症状が起こるというわけではありませんが、短期間に何度もパーマやカラーリングをおこなうと、頭皮にダメージを受けてしまうことがあります。頭皮にダメージを受け頭皮環境が悪化すると、薄毛や抜け毛の症状が起こりやすくなります。

FAGA治療は一般病院より専門病院がオススメなワケ

FAGA(女性男性型脱毛症)の症状で悩む女性が医療機関に相談しようとしたとき、どこに行ったらよいか迷うこともあるでしょう。皮膚科か内科あたりかと漠然と考える方も少なくないかもしれませんが、すべての皮膚科や内科がFAGAの治療を行っているわけではありません。

行くのなら、FAGAを専門に診療している病院のほうがよいでしょう。というのも、そうではない場合、内服薬を処方するだけという治療をおこなっているところが多いのです。専門病院なら詳しい検査や、髪の生え具合のチェック、独自の治療などが受けられます。

女性のFAGA専門病院を探すときのポイント

抜け毛や薄毛の治療をおこなう医療機関は多くありますが、女性のFAGA(女性男性型脱毛症)の専門病院を探す場合は、いくつかのポイントがあります。

〇女性の薄毛治療の実績を確認

最も大切なポイントは、女性の薄毛治療の実績です。実績のある病院なら効果が得られたと感じる患者さんも多く、それは口コミでも広がり、予約もとりにくいものです。人気があって予約がとりにくいということは、実績があるということでもあります。

〇カウンセリングが無料で、しっかりと話を聞いてくれること

薄毛や抜け毛の治療で大切なのは、患者さん一人ひとりに合った治療をおこなえるかどうかがポイントなので、カウンセリングは非常に重要となってきます。このため、初回のカウンセリングが無料となっている病院も少なくありません。できれば無料のところがよく、カウンセリングをしっかりおこない、よく話を聞いてくれるドクターのいる病院を選びましょう。

〇費用が明確であること

薄毛や抜け毛の治療は自由診療にあたり、保険が適用されないことがほとんどです。このため、多額の費用がかかるケースも少なくありません。まずは費用が明確である病院を選ぶことをおすすめします。

また、支払い方法にも注意しなければなりません。ヘアサイクルのスパンは長いので、効果が得られるまでは期間もかかります。このため、最初から半年は継続して治療を受けることをすすめ、その間の契約を最初に結ぼうとする病院もあります。ですが、効果が得られるのには個人差があるので、最初から長期契約を結ぶのは危険です。できれば1カ月単位くらいで検討することをおすすめします。

〇自分の家から通える範囲にあること

FAGA(女性男性型脱毛症)の治療には、長期間の通院が必要となってきます。いくら評判がよくても、あまりに自宅から離れている場所にある病院に通うのは負担がかかります。できれば、自分の家から通える範囲にある病院を選ぶほうがよいでしょう。

〇女性専門のクリニック・病院のほうが好ましい

FAGA(女性型脱毛症)の治療は、男性のAGAとはアプローチが違います。男性の治療を前面に押し出している病院よりは、女性の治療を専門におこなっているクリニックや病院が好ましいといえるでしょう。

FAGAかもと悩みがあるなら、まずはFAGA専門病院に行くのがおすすめ

女性のFAGA(女性男性型脱毛症)は、部分的に症状が表れる男性とは違い、髪全体にボリュームがなくなっていくという特徴があります。その原因には女性ホルモンの減少によるホルモンバランスの乱れや、極端なダイエットなど、さまざまなものがあります。

症状に気づいて、自分がFAGAなのではないかと悩んでいる方は、まずはFAGAを専門に治療している病院を探し、受診してみることをおすすめします。