2018.11.09
薄毛対策

女性の薄毛治療にかかる費用と期間は?

自分の薄毛や抜け毛に気づいたら、まずは市販の育毛剤などを使ってみる方も多いかもしれません。それで効果が得られればよいのですが、効果が得られない場合は、医療機関を受診することも検討されるでしょう。

女性専門の薄毛外来もあるので、専門の病院に行くと、効果が得られることも多いものです。ただ、薄毛治療は自由診療にあたるので費用面での心配が大きく、二の足を踏む方もいらっしゃるかもしれません。ここでは、女性の薄毛治療にかかる費用の相場や、かかる期間などをご紹介します。

女性の薄毛治療にかかる費用の相場

薄毛治療は、免疫不全や皮膚疾患など、薄毛の原因が保険の範囲内にあたるものであれば、保険が適用されることもありますが、基本的には自由診療にあたるので保険が適用されないことがほとんどです。この場合の費用の相場についてご紹介します。

薄毛専門病院の場合

初期費用・・・約15,000~30,000円
初期費用の内訳は、初診料と検査代となります。治療前のカウンセリングは無料でおこなっているところが増えていますが、中には有料の病院もあります。薄毛がかなり進んでいる場合は、任意で治療期間にウィッグをつけることもできますが、もちろんその費用はかかります。

二回目以降・・・約6,000円~40,000円(一回あたり)
二回目以降は診察代と薬代および施術代となりますが、治療内容によって費用も大きく違います。投薬の場合は治療薬の内容によって費用が違い、専門病院の場合は独自の治療薬を処方するため、一般病院より高くなります。また、HARG療法などの施術をおこなう場合は上述した費用よりさらに高額となり、一回に50,000~100,000円かかることもあります。

一般病院の場合

初期費用・・・約12,000~15,000円
専門病院と同様に、初診料と検査代が含まれます。

二回目以降・・・約6,000~25,000円
基本的には薬による治療が中心となり、診察代と薬代となります。処方される薬によって費用が違います。

検査にも費用はかかる

薄毛治療における検査費用も、内容によって大きく違いますが、およその費用は以下のようなものになります。

血液検査・・・約2,000~20,000円

薄毛治療の際におこなう血液検査では、男性ホルモンの量が分かることによって、薄毛の原因がFAGA(女性男性型脱毛症)にあるかどうかが判断できます。また、慎重な病院では健康状態や肝臓の状態なども調べておきます。薄毛の治療薬では副作用が出ることもあるので、事前に健康状態や肝臓の状態を調べておくことにより、薬を飲んだ後の体の変化をチェックできるのです。

遺伝子検査・・・約2,000~20,000円

細胞を採取して、FAGA(女性男性型脱毛症)になりやすい遺伝子かどうかを検査します。ただ、最近では遺伝子検査キットが市販されていて、自宅でも検査できるので、遺伝子検査をおこなわないところも多くなってきています。

また、FAGAの投薬治療に使われることのあるジェネリック医薬品のフィナステリドの効果が得られるがどうかを検査することもあります。これは、薄毛治療で処方されることの多いプロペシアと同様の成分だと確認されている薬で、後発医薬品なのでプロペシアより費用が安く抑えられます。

薄毛治療にかかる期間

内服薬中心の場合・・・約6カ月

外用薬中心の場合・・・約6~8カ月

薄毛治療で効果が実感できるまでにかかる期間は個人差が大きく、頭髪や頭皮の状態および薄毛の進行度によって違い、さらに投薬内容によっても異なりますが、およその目安は上述のようになります。

しかし、薄毛治療の場合、効果が実感でき次第、通院をやめてしまっては、その効果も止まってしまいます。つまり、効果が実感できてから、さらに治療を続けることが必要になるのです。約1年から1年半は通院することも多く、それなら見た目にもずいぶん改善される方が多いでしょう。

ただ、薄毛治療の残念な点は、たとえ効果が得られても治療をやめてしまったら、薄毛の進行が復活することもあるということです。治療をするしないにかかわらず年は重ねていくので、加齢による進行を止めることはできないのです。いつまで続けるかは個人の判断で検討するようにしましょう。

女性の薄毛治療法別の費用相場

女性の薄毛治療の施術にはさまざまなものがあり、その方法や費用も大きく違うので、以下に主な施術の方法と費用をご紹介します。

メソセラピー

費用相場・・・一回50,000円 / 最安値:一回20,000円
発毛や育毛に効果のある有効成分を頭皮に直接注射する施術です。相場は一回約50,000円ですが、薬の種類や濃度によって違いがあり、最も安い場合は約20,000円となります。そして、施術は一回で終わるわけではなく、平均すると約六回はおこなわれているようです。

HARG療法

費用相場・・・一回100,000円以上(頭皮全体) / 最安値:一回90,000円(頭皮全体)
主に成長因子の含まれる薬剤を直接頭皮に注射する施術で、非常に高い効果が期待できます。頭皮のどの部分に注射するかによって費用が違いますが、頭皮全体に注射する場合の費用を上述しました。100,000円以上から、高い場合は約180,000円となることもあるようです。さらに、注射は一回で終わるわけではなく、少ない場合は3~4回、平均的には6回は必要となるので、比較的高価な治療法となります。

植毛

費用相場・・・300,000~700,000円
髪が生えなくなった部分に自身の髪を植毛する施術です。人工繊維でできた人工毛を植毛する方法もありますが、拒絶反応などのリスクが大きく、現在ではあまりおこなわれていません。自毛植毛の費用は病院によって独自の植毛方法があり、植える髪の本数によって違いもあるので、費用は大きく異なります。

費用を安く抑える方法

女性の薄毛治療は自由診療となることが多く、どうしても費用が高額となってしまいます。ただ、それを高額と感じるかどうかは、その効果や個人的な価値観によって異なります。また、治療費が安い病院がいいかというと、そうではありません。効果が得られないのなら、たとえ安くてもお金を払うのはもったいないということにもなります。

できれば、費用を安く抑えた上で効果の得られる治療を受けたいのですが、そのためには以下のような方法があるので、参考にしてください。

ジェネリック薬を使う

上述したように、薄毛治療に処方されることの多いプロペシアには、ジェネリック医薬品のフィナステリドがあります。

ジェネリック医薬品とは後発医薬品とも呼ばれ、規定の試験により厚生労働省の認可を得て、新薬と同様の有効成分を含むことが確認された医薬品です。新薬は研究開発投資やその後の有効性や安全性の評価のための費用がかかるので高価格となりますが、後発医薬品はその費用がかからないので、比較的低価格に設定されています。

自分に合った治療法の組み合わせを考える

女性の薄毛治療では、効果が得られるかどうかに個人差があります。自分に合った治療法はどのようなものなのかを医師と相談しながら判断し、無駄な治療法をおこなわないように組み合わせを考えることも費用を安く抑えるためには大切です。

薄毛の初期対策をする

女性の薄毛治療は、進行するにしたがって費用もかかります。薄毛に気づいたときに早めの対策をすることも大切です。

シャンプー・リンス・コンディショナーの選び方に気をつける

ふけやかゆみが出たりすることのない、自分に合ったものを選ぶのが大切ですが、エイジングケア専用のものを使うのもおすすめです。

育毛剤を使う

これも、自分に合ったものを使うのが大切です。使用後に頭皮に異常が出るようなものは避けましょう。洗髪後にタオルドライしてドライヤーで8割程度乾かした後に、髪の毛につかないように注意して使うのがポイントです。

頭皮マッサージをする

育毛剤を使っている場合は、塗布後数分おいてから、薬剤が浸透するのを待っておこないましょう。頭皮マッサージをすることにより血行がよくなり、抜け毛を防ぐことができます。ただ、やりすぎは禁物で、かえって頭皮に負担がかかってしまうので、約5分とし、爪を立てたり力を入れすぎたりせずに、軽い力でおこないましょう。

薄毛治療は費用も期間も様々、自分に合った治療法を検討しよう

女性の薄毛治療は、その進行度や症状、治療法により費用も期間もさまざまです。自分に合った治療法を検討し、どの程度の費用をかけることができるのかお財布とも相談しながら、無理のない治療を受けていくことも大切です。また、薄毛に気づいたら早めの対策も効果的なので、日ごろから毛髪の状態をチェックしておきましょう。