- 2019.02.07
- 女性の髪の毛
女性がつむじはげになる原因まとめ!頭頂部のボリュームを取り戻すための薄毛の対策方法
鏡や自分が写った写真を見ているときにつむじが透けて見える、あるいはつむじが長くなり、分け目が広くなっていることに気づきショックを受けてしまった、なんてことはありませんか?
現在、日本では薄毛に悩む女性が300万人から600万人はいるといわれています。女性の命ともいえる髪が少なくなってしまうと、恥ずかしい思いをするほか、自信を喪失してしまうこともあるかもしれません。
しかし、つむじの薄毛は早期に発見し、しっかりとした対策を行えば進行を抑え、場合によっては症状を改善することもできます。ここでは、そんなつむじの薄毛の原因について解説すると同時に、適切な対策もご紹介します。
つむじから頭皮が透けてみえる原因
女性のつむじが透けて薄く見えてしまう原因は主に以下の4つに分けることができます。
- 生まれつきつむじが大きい
- もともとつむじが薄い
- つむじに生える髪の毛が産毛になっている
- つむじ周りの抜け毛が増えている
このうち1と2は生まれつきのものであるため、つむじハゲとは異なります。一方で3と4に関してはつむじハゲの基本的な原因であるため、そのような状態になってしまうメカニズムを特定できれば、つむじハゲの防止や改善が望めます。
続いては、上述した原因のうちの3と4に関して、さらにその根本的な原因を探ってみましょう。
女性がつむじハゲになる原因
女性のつむじハゲが目立つようになってしまうことには、抜け毛と髪の生成を阻害する要因が大きく関係しているといえます。また、その具体的な例としては以下のことが挙げられます。
- FAGA(びまん性脱毛症)
- 皮脂の過剰分泌による頭皮の炎症
- 頭皮の血行不良
- 過度なヘアケア
- 極端な食事制限による栄養不足
- ストレス
- ピルの服用中止によるホルモンバランスの乱れ
以上のように、女性のつむじが薄くなる原因は多岐にわたり、そのうちのどれにあたるのかは人によって大きく異なります。
このことから、女性のつむじハゲ対策を行うためには、自分が薄毛になってしまった原因を特定することから始める必要があるといえます。
また、原因に対して適切でない対策を行ってしまうと、いつまでたっても症状が改善されないばかりか、逆に症状が悪化してしまうこともありうるため注意しなければなりません。
続いては、上述した女性のつむじハゲの原因と、それに対して有効な対策について解説していきます。
40代以降の女性のつむじはげに多いFAGA
男性の脱毛症である「AGA」という疾患の存在をご存じの方も多いかもしれません。これに対し、女性の脱毛所のことを「Female AGA」を省略した「FAGA」と呼びます。
このFAGAは、またの名を「びまん性脱毛症」と呼びます。FAGAの初期段階では、髪の分け目やつむじを中心とした頭頂部で脱毛の症状が目立つようになります。
また、その進行においては、すぐに毛が抜け、頭皮が見えるようになるのではなく、最初のうちは頭頂部の髪の毛が産毛になり、徐々に頭頂部の頭皮が見えるようになるといういくつかの段階を経て進行していくのが一般的となっています。
<FAGAの進行による薄毛の症状>
- 初期:「I型」と呼ばれる初期の段階では、つむじを中心に産毛が多くなりますが、頭皮が完全に露出した状態にはなりません。
- 中期:「II型」と呼ばれる中期の段階では産毛が生えている範囲が広くなりますが、この段階でも頭皮が露出している箇所はほとんどありません。
- 後期:「III型」と呼ばれる工期の段階では産毛も抜けてしまい、頭皮が露出した箇所が非常に多くなります。
画像参照元:女性の薄毛
以上のことからも分かるように、FAGAは進行性の疾患です。そのため、自然治癒することはなく、放っておくと症状は悪化の一途をたどることとなってしまいます。
FAGAが発症する原因
性別に関係なく、脱毛という症状には男性ホルモンが大きく関与しているといわれています。女性ホルモンの分泌量は20代をピークにゆるやかに減少することが分かっていますが、これにより女性ホルモンの一種であり、主に根細胞にある「発毛促進シグナル」を増やす作用のある「エストロゲン」という物質の分泌量が低下し、エストロゲンそのものの作用が弱まるだけでなく、男性ホルモンとのバランスも大きく崩れてしまいます。これにより、女性でも男性のAGAとよく似た脱毛症の症状が見られるようになります。
画像参照元:女性のからだとホルモンバランス
FAGAの症状は女性ホルモンの分泌量が低下し始める20代になるとすぐに現れるということは少なく、主に卵巣機能が低下し、女性ホルモンの分泌が一層低下する40代に差しかかったころから多く見られるようになります。ただし、女性ホルモンの分泌量の低下は加齢によるものだけでなく、自律神経の乱れによるものもあるため、20代や30代の女性であっても注意が必要です。
<自律神経が乱れる原因>
- 人間関係や環境の変化によるストレスの増加
- 不規則な生活習慣
- 精神疾患
FAGAの対策方法
FAGAの症状を改善するためには、その根本的な原因として考えられる自律神経の乱れや、それによる女性ホルモンの分泌量の過度な低下を改めるための対策が必要となります。しかし、これらの原因は対策を行えばすぐに改善されるということはなく、一定期間継続して対策を行ったのちに、徐々にその効果が見られるようになります。その期間には個人差がありますが、一般的には4ヶ月以上の期間を要するとされています。
育毛剤によるFAGAの治療
FAGA治療でも使用される育毛剤には以下の働きがあります。
- 髪の生成を促す
- 脱毛を止める
- 頭皮の血行を促進する
ただし、人によって改善効果のある成分は異なる上に効果が出るまでには3~6ヶ月程度かかることから、一定期間試してみて効果がなければ異なる成分が含有された育毛剤に変えてみるか、薄毛治療専門医で治療をしてもらうのがおすすめです。
<女性のつむじハゲにおすすめの育毛剤>
マイナチュレ 無添加育毛剤
画像:https://www.my-nature.jp/wp-content/uploads/2016/03/thumb_01.jpg
画像引用元:マイナチュレ 公式サイト
「マイナチュレ 無添加育毛剤」にはセンブリ、グリチル、リチン酸などの育毛効果が期待できる成分が配合されています。また、頭皮に害のある化学成分を使用していない点も大きな魅力のひとつです。
- 価格:5,195円(税抜)
- 容量:120ml
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ベルタ 育毛剤
画像引用元:ベルタ公式サイト ベルタ育毛剤 ご利用ガイド
商品の説明文(配合成分と働き)
「ベルタ 育毛剤」は頭皮の硬化を防ぎ、発毛を促すユキノシタなどの成分を配合しています。また、無添加であるため、肌の弱い方でも安心して使用できます。
- 価格:5,980円(税抜)
- 容量:8ml
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ハリモア
画像引用元:Amazon ハリモア販売ページ
「ハリモア」にはセンブリエキス、ニンジンエキス、グリチルリチン酸ニカリウムなどの天然エキスが配合されています。これらの成分には血行の促進作用があり、発毛効果も期待できます。
- 価格:7,600円(税込)
- 容量:120ml
ストレスの解消
上述のとおりストレスは自律神経を乱れさせ、薄毛を引き起こす原因にもなります。また、ストレスには自覚症状のないものもあるため、薄毛が気になるという方はストレス度チェックを行うのがおすすめです。
<ストレスの解消方法>
- ウォーキングやランニングを毎日継続して行う
ストレス解消には有酸素運動が効果的です。特にウォーキングやランニングなどは継続しやすく、体への負担も調整しやすいためおすすめです。
- 毎日お風呂に浸かる
夏場などにはシャワーだけで済ませてしまう方も多いかもしれませんが、お風呂にゆっくりと浸かることもストレス解消法として効果的です。また、好きな香りの入浴剤などを探してみるとより効果的にリフレッシュできるでしょう。
- 定期的に友人とお酒を飲む
過度な飲酒は薄毛を引き起こす現認になるため注意が必要ですが、適量であれば特に問題はありません。友人とお酒を飲むことは職場の人などとお酒を飲むのとは違い、よいリフレッシュにもなるため、定期的に飲み会を開催するというのもストレス解消になるでしょう。
- 趣味に没頭できる時間を毎週設ける
ストレスの解消法には「娯楽型」と呼ばれるものもあります。これは自分の好きなことをとことん楽しむストレス解消法で、具体的には趣味に興じる時間を毎週設けるといったことが有効です。
- 旅行へ行き気分転換をする
身の回りの環境を一時的に変えてみることもまたストレス解消法として有効です。例えば週末は日帰りで旅行へ行くようにしていると、仕事や人間観海などでの不安な気持ちを一時的に忘れることができ、よいリフレッシュとなります。
不規則な生活習慣の改善
ストレスが溜まってしまうことと混同しがちですが、不規則な生活習慣はFAGAを引き起こす別の原因になるとの認識が必要です。
例えば、食生活が偏っていると髪を生成するのに必要なケラチンや、髪の質をよくする鉄分などの栄養素が十分に確保できなくなってしまうため、FAGAの症状が悪化してしまうことがあります。また、飲酒や喫煙、運動不足は血行を悪くする原因となるため、同様にFAGAを引き起こす原因にもなります。
<生活習慣の改善方法>
- 毎日口にする食材に含まれる栄養素をチェックする
FAGA対策としては、発毛や育毛において不可欠な栄養素をしっかりと毎日の食事から摂取する必要があります。そのため、毎日口にする食材に含まれる栄養素をチェックし、それに応じて献立を決めるのが有効です。
- 適度な飲酒を心掛ける
飲酒は血行を悪化させるためFAGA対策を行う上では禁酒をするのが最も有効といえます。しかし、適度な飲酒であれば問題はないため、お酒が好きな方はお酒を飲んでよい日を決め、ストレスをためないよう気をつけることも重要です。
- 禁煙を試みる
喫煙もまたFAGA対策を行う際には避けるべきです。煙草に関してはお酒とは違い、少量であっても害があるため、少しずつ喫煙量を減らすなどして禁煙を試みる必要があります。
- 適度な有酸素運動を無理のない範囲で継続して行う
適度な運動をして血行をよくすることはFAGA対策としても有効です。特に有酸素運動は上述のとおりストレス解消法としても有効であるため、ランニングやウォーキングを無理のない範囲で毎日継続して行うのが有効です。
精神疾患が原因の場合
FAGAは自律神経失調症をはじめとした精神疾患によって引き起こされることもあります。このような明確な疾患が原因となっている場合、脱毛だけでなく慢性的な疲労や頭痛、めまいなどの症状も現れることがあります。
このような状態になってしまうとFAGAだけに対する治療ではなく、精神疾患そのものに対する治療を行うべきであるため、精神科を受診し、少しずつ症状を改善しながら徐々にFAGA対策も行っていくのがよいでしょう。
皮脂の過剰分泌による頭皮の炎症
皮脂の過剰分泌による炎症「脂漏性皮膚炎」もまた女性のつむじハゲを引き起こす原因となります。脂漏性皮膚炎とは、皮膚に常在しているマラセチアという真菌(カビ)によって引き起こされる炎症で、すべての人に発症リスクがあるといわれていますが、特に免疫機能に異常がある方の発症リスクは通常より高くなっています。
<脂漏性皮膚炎の症状>
- 赤み、湿疹、かゆみなどが生じる
- 脂性のフケが出る
- リンパ液が出たり、かさぶたができたりする
<脂漏性皮膚炎の写真>
脂漏性皮膚炎は、生後2週~12週の乳児と思春期以降40歳くらいが発症のピークとなっており、特に40歳前後でつむじハゲが気になりだした方は、それが脂漏性皮膚炎によるものと疑う必要があります。
脂漏性皮膚炎を引き起こす原因
脂漏性皮膚炎のくわしい原因は解明されていませんが、食事や精神状態、生活環境などが引き金になるといわれています。
<脂漏性皮膚炎を招く原因>
- 皮脂貯留(入浴不足)
- 皮脂の多い場所を好むマラセチア菌というカビ(真菌)の増加
- 生活サイクルの乱れ(寝不足など)
- 食事の偏り(高脂肪食・肉食中心、ビタミンB群不足)
- 過度のストレスによるホルモンバランスの乱れ
引用元:脂漏性皮膚炎
また、脂漏性皮膚炎は頭皮だけでなく耳の付け根や頬などの顔全体にその症状が現れるという特徴もあります。
脂漏性皮膚炎の対策方法
脂漏性皮膚炎対策としては皮脂の分泌を抑制させるのが有効です。また、症状の改善には薬局で専用のシャンプー・リンスを購入して使用するのがおすすめですが、症状がひどい場合には皮膚科で治療を受けるのがよいでしょう。
一方、皮脂の分泌量を抑制するためには生活習慣の見直しをするのも有効です。特に油の多いものばかりを食べていると皮脂の分泌量も多くなることから、食生活の改善は脂漏性皮膚炎対策において欠かすことができません。
また、育毛剤には脂漏性皮膚炎による脱毛症の改善効果がありません。むしろ育毛剤の強い血管拡張作用は慢性的な炎症を引き起こすため、皮膚炎を治してから育毛剤を使うようにしましょう。
シャンプー・リンスによる治療方法
脂漏性皮膚炎の治療では以下の成分が配合されているシャンプー・リンスの使用がおすすめです。
- ジンクピリチオン
ジンクピリチオンは多くの薬用シャンプー・リンスに含まれている成分で、フケを防ぐ働きと、頭皮を殺菌する働きがあると言いわれています。
- 硫化セレン
硫化セレンには高き抗菌作用があるだけでなく安全性も高いことから、シャンプーをはじめ、ローションなどにも使用されています。また、製品によっては「二硫化セレン」と表記されていることもあります。
- サリチル酸
サリチル酸には炎症を鎮める働きがあり、かゆみ止めの軟膏などにも含まれています。
- 硫黄
硫黄には肌の状態を整える作用があり、美容クリームなどにも含まれています。また、タンパク質の働きとも大きく関係し、髪の生成を補助する働きもあります。
- タール
タールは濃度の低いものだと肌の炎症やかゆみを抑える働きがあり、シャンプーや軟膏などにも使用されています。また、これらの製品では「コールタール」という名称で表記されていることもあります。
これらの成分を含む薬用シャンプーを毎日もしくは1日おきに使用して、皮膚の炎症が改善されたら週2回の頻度で使用し、徐々に肌質の改善を図るのが脂漏性皮膚炎対策としては有効です。
薬局で市販されているおすすめの薬用シャンプー
h&sシャンプー モイスチャー
画像引用元:Amazon H&Sシャンプー モイスチャー販売ページ
「h&sシャンプー モイスチャー」には、ジンクピリチオンが含まれており、フケを防ぎ、頭皮を殺菌する働きがあります。
- 価格:オープン価格
- 容量:370ml
楽天公式販売ページなし
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KADASON スカルプシャンプー
画像引用元:KADASON 公式サイト
KADASONスカルプシャンプーには頭皮に生じるかゆみやフケ、炎症などの症状を抑える働きが期待できるグリチルリチン酸2kが配合されています。
- 価格:3,218円(税込)
- 容量:250ml
薬局で市販されているおすすめの薬用リンス
バルガス 薬用リンスタイプ
画像引用元:バルガス 薬用リンスタイプ 公式サイト
「バルガス 薬用リンスタイプ」には、肌の状態を整える硫黄が含まれています。継続して使用することで髪の質だけでなく肌の質も改善することが可能です。
- 価格:1,300円(税抜)
- 容量:200ml
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オクト 薬用リンス
画像引用元:オクト 薬用リンス 公式サイト
「オクト 薬用リンス」には「オクトピロックス」と呼ばれる殺菌作用の期待できる成分が配合されています。頭皮に塗布することで、原因菌を殺菌することによる脂漏性皮膚炎の症状改善が期待できます。
- 価格:オープン価格
- 容量:320ml
楽天公式販売ページなし
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皮膚科で処方される治療薬
脂漏性皮膚炎は皮膚科で処方される以下の薬を使用することでも治療ができます。
- ケトコナゾールクリーム(抗真菌薬)
脂漏性皮膚炎をはじめとした真菌によって引き起こされる炎症を鎮める効果があります。
- ステロイド〇〇
ステロイド系の外用薬には皮膚に生じる炎症や湿疹、かゆみなどの症状を緩和させる効果があります。
脂漏性皮膚炎の治療は皮膚科で受けることができますが、詳細な治療費は医師の判断によって行われる治療法や処方薬によって大きく異なります。どれくらいのお金がかかるのか知りたい場合は、直接皮膚科へ問い合わせてみるのがよいでしょう。
皮脂の分泌を抑制する食べ物を摂取
皮脂の分泌を抑制する成分としては、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンCがあります。皮膚科ではこれらのビタミン剤が皮脂の分泌を抑制する目的で処方されることもあります。それぞれに期待できる効果や多く含まれる食品は以下のとおりです。
- ビタミンB2
脂質の代謝を促し、皮膚から脂質が分泌されるのを防ぎます。レバーや卵、サバをはじめとした青魚に多く含まれます。
- ビタミンB6
ビタミンB2と同様に脂質の代謝を促す働きがあります。マグロやカツオなどの魚類や赤身の肉に多く含まれます。
- ビタミンC
カルニチンを生成し、脂肪酸をエネルギーに変える体の働きを補助します。幅広い緑黄色野菜や柑橘系の果物に多く含まれます。
また、ビタミンはバランスよく摂取することが大事ですが、特に高齢の女性においてはビタミンDが不足しがちであるといわれており、食品から十分な量を摂取できるよう心がけなければなりません。女性に求められるビタミンDの摂取量の目安は年齢によって異なりますが、30~49歳の女性の場合、1日に5,5マイクログラムが目安となり、例えばサバであれば毎日50グラム食べる必要があります。
また、脂漏性皮膚炎対策としてあわせて摂取をおすすめしたいのがビタミンEです。ビタミンEには皮膚の酸化を防ぎ、ホルモンバランスを整え、頭皮を健康な状態にする効果が期待できます。
皮脂の分泌を促すリノール酸を避ける
リノール酸には皮脂の分泌を促進する働きがあるため、脂漏性皮膚炎対策においては逆効果となります。よって、以下のリノール酸を多く含む食べ物は避ける必要があります。
<リノール酸が含まれている食べ物>
- ひまわり油
- 紅花油
- 松の実
- ひまわりの種
以上のようにリノール酸は植物性の油やナッツ類に多く、これらは多くの食べ物に使用されています。そのため、これらを摂取することを完全に回避するのは非常に困難です。
しかし、厚生労働省ではリノール酸の摂取目標量の上限を「総エネルギー摂取量の10%」としており、これを目安として上述した食品が含まれる食べ物に気をつけるようにするとよいでしょう。(出典元:https://www.mhlw.go.jp/shingi/2009/05/dl/s0529-4g.pdf#search=%27%E3%83%AA%E3%83%8E%E3%83%BC%E3%83%AB%E9%85%B8+%E8%A8%B1%E5%AE%B9%E6%91%82%E5%8F%96%E9%87%8F%27)
動物性脂肪と糖質の過剰摂取に注意
ビタミンB6を多く含む赤身の肉などのように脂漏性皮膚炎対策として食べることが有効なものは多くあります。しかし、動物性脂肪は過剰に摂取してしまうと皮脂の分泌を逆に促進してしまうため、あくまでも適量を摂取するのが有効であるということも忘れないようにしましょう。また、糖質にも過剰摂取することで皮脂の分泌を促す働きがあるため、同様に注意しなければなりません。具体的には以下の食品の過剰摂取に気をつけるようにしましょう。
- レバー
- 赤身の肉
- 卵
- 小麦粉製品
頭皮の血行不良による抜け毛
抜け毛は頭皮の毛細血管の血行が悪くなることでも引き起こされます。具体的には血行が悪くなることで以下の2つの現象が見られるようになります。
- 栄養がいきわたらないため毛の生成に必要な栄養素が不足する
- コラーゲンが生成されず、頭皮にハリが無くなり、毛が抜けやすくなる
- シナモン
- ヒハツ
- ルイボスティー
- 片方の手を腰のあたりに当て、もう片方の手を反対側の耳にあてる
- 耳に当てている方の手に力を入れ、筋肉がほぐれる程度に首を倒す
- 同じ方法で首を反対側へ倒す
- 何度か繰り返す
- 四つん這いになり、両ひざの間に15センチほどの隙間を開ける
- 手をついたまま両足で立ち、お尻を上げたらかかとを地面につける
- 膝を少し曲げ、おへそを下腹部につけるようなイメージでお腹に力を入れる
- その体勢のまま足踏みをする
- 首の付け根を3本の指で揉み解す
- こめかみ周辺の髪の生え際を3本の指で円を描くように揉み解す
- 頭頂部を4本の指で円を描くように揉み解す
- 両掌の付け根部分を使い、則頭部を5秒間押す
- 後頭部と側頭部の髪の生え際をつかみ、上に軽く引っ張る
- 足の裏の湧泉の位置を確認する
- 青竹、もしくはツボ押しシートを床に置き、その上に立つ
- 湧泉を刺激することを意識しながら足踏みをする
- 毛根の固着力が低下(髪が抜けやすくなる)
- フケが毛根を塞いで髪が太く育たない
- 頭皮にできた湿疹が毛穴を塞ぐ
- 洗浄力の強いシャンプーによる頭皮の乾燥
- 1日2回以上のシャンプーによる頭皮の乾燥
- ドライヤー、ブラッシングのかけすぎによる頭皮へのダメージ
- 爪をたてて髪を洗うことによる頭皮へのダメージとフケの発生
- シャンプー・リンスの洗い残しによる毛根へのダメージ
- シャンプーは1日1回まで
- ドライヤーは少し離して使う
- 髪を洗う際に爪を立てない
- シャンプーやリンスはしっかりと洗い流す
- シリコン:毛穴に詰まってしまうため避けたほうがよいでしょう。ただし、揮発性シリコンであれば問題ありません。
- ラウリル硫酸Na:洗浄力を高めるために使用される硫酸系洗浄剤の一種です。必要な皮脂まで洗い流してしまうため、避けたほうがよいでしょう。
- コカミドプロピルベタイン:柔軟効果、帯電防止効果を高めるために使用されるベタイン系洗浄剤の一種です。頭皮の状態を維持するためには同様に避けたほうがよいでしょう。
- ココイルグルタミン酸TEA:地肌のうるおいを維持できるアミノ酸系洗浄剤の一種です。
- ラウロイルメチルアラニンNa:同様に地肌のうるおいを維持できるアミノ酸系洗浄剤の一種です。
- ココイル加水分解コラーゲンNa:頭皮や髪への悪影響が極めて少ないタンパク質系洗浄剤の一種です。
- ラウロイルシルクアミノ酸Na:同様に頭皮や髪への悪影響が極めて少ないタンパク質系洗浄剤の一種です。
- 価格:6,480円(税込)
- 容量:380ml
- 価格: 600円~6,000円(税抜)
- 容量:30ml~750ml
- 3分ほど素洗いをし、汚れを洗い流しながら髪に水を含ませます。
- シャンプーを適量取り、最初に手になじませます。
- 髪全体にシャンプーをつけ、空気を含ませるように頭皮を優しく揉み解します。
- 十分に泡立ったら指の腹を使い頭皮を軽くこするようにして洗います。
- 最後にシャンプーが残らないようにしっかりとすすぎます。
- 必要に応じてトリートメントやオイルをつけます。
- できるだけ擦らず、根元から毛先へ向けるイメージで風をあてます。
- えりあしや後頭部は乾きにくいためしっかりと風を当てます。
- 全体が乾いたら冷風をあて、熱を冷まします。
- 毛先からブラッシングを始めます。
- 少しずつ根元のほうもとかしてていきます。
- マッサージをするイメージで頭皮にも軽くブラシをあてます。
- 食事で一品の量を減らすのではなく、品数を減らすダイエット
- 運動をしない食事の内容を変えることだけによるダイエット
- タンパク質を全く摂取しないダイエット
- 朝食や昼食を軽めにし、夕食だけをしっかりと食べるダイエット
- タンパク質
- ビタミンB群
- 亜鉛
- FAGA(びまん性脱毛症)
- 皮脂の過剰分泌による頭皮の炎症
- 頭皮の血行不良
- 過度なヘアケア
- 極端な食事制限による栄養不足
- ストレス
- ピルの服用中止によるホルモンバランスの乱れ
また、血が流れなくなった状態の毛細血管はいずれ消え、ゴースト血管と呼ばれるようになります。血管がゴースト化する年齢には個人差があり、20代や30代でもこの症状が現れることがあります。
毛細血管がゴースト化してしまうと、酸素や栄養を絶たれた細胞が死に、健康や美容に重大な問題を引き起こすことが分かってきたのです。
引用:ゴースト血管が危ない
頭皮の血行を改善する方法
頭皮の血行を改善する方法としては、有効な食べ物を摂取することで毛細血管を復活させる方法と、血行を促進する運動をする方法、マッサージやツボを押すことで血行を促進する方法があります。
毛細血管を復活させる食べ物
香辛料として使用されるシナモンには血管内皮細胞の受容体である「Tie2」に働きかけ、血行を促進する効果が期待できるとされています。ただし、この働きや効果に関しては解明されていない部分も多く、目安摂取量や効果的な摂取方法は分かっていません。
ヒハツとは長胡椒とも呼ばれる胡椒科の植物です。シナモンと同様に香辛料として使われ、国内では沖縄本島や八重本島でしか生育していません。摂取目安料は1日1グラム程度とされているため、食事よりもサプリメントから摂取する方が現実的といえるでしょう。
南アフリカに自生するマメ亜科の植物「ルイボス」を煎じた「ルイボスティー」にもTie2に働きかけ、血行を促進する効果が期待できます。ただし、ルイボスティーは過剰摂取すると逆効果になるといわれているため、1日500mlを目安にするようにしましょう。
全身の血の巡りをよくする運動
運動をすると人の身体はより多くの酸素や栄養素が必要となるため、体全体へ効率的に酸素や栄養素を運ぶために血液の流れが活性化されます。続いては、血行をよくする上で有効な運動をご紹介します。
首や肩の血行をよくする運動
首から肩にかけての筋肉がほぐれ、十分な時間をかけて行うと上半身がポカポカとしてきます。デスクワーク中に肩の凝りを感じた際などに行うのがおすすめです。
足から全身への血の巡りをよくする運動
※動画が入ります
(動画:https://youtu.be/mgqXrREG6ec)
下半身に力が入るだけでなく、身体全体へも負荷がかかるため、1分程度継続して行うだけで体が温まってきます。また、血行をよくすると同時に腰痛の改善効果も期待できますが、過度にやってしまうと逆効果であるため、様子を見ながら行うようにしましょう。
頭皮の血行を促進させるマッサージ
<頭皮マッサージの手順>
一つひとつのマッサージに十分な時間をかけ、じっくりと行うのがポイントです。これにより、血行がよくなり頭全体がすっきりとしたような感じになります。
血行を促進させるツボ
体中にあるツボは自律神経と深いつながりがあり、適切なツボを刺激すると血行を促進することもできます。続いては、血行促進効果が期待できるツボをご紹介します。
<肩井(けんせい)>
<湧泉(ゆうせん)>
湧泉は足の裏の中央より少しつま先寄りの箇所にあるツボです。詳しい場所は動画にてご確認ください。
湧泉を刺激すると腎臓の働きを活性化すると同時に血液の流れをよくする効果が現れます。しかし、湧泉は指で刺激するのが難しいため、青竹やツボ押し用の突起がついたシートなどを使用する場合は以下の方法がおすすめです。
最初のうちは運動の激しさ以上によるツボを刺激することによる痛みを強く感じますが、慣れてくると心地よくなり、全身が温まってくるような感じがします。また、ツボを押すタイミングに決まりはありませんが、血行が滞っている朝や疲労が溜まりやすい仕事の休憩時間などに行うのがおすすめです。
間違ったヘアケアを原因とした薄毛
間違ったヘアケアは頭皮にダメージを与え、抜け毛の原因となります。頭皮環境が悪化すると以下の原因により、つむじを中心として髪が薄くなり頭皮が透けてみえるようになります。
<髪が薄くなる原因>
髪を育み、根強くさせる上でも頭皮の健康を維持することは非常に重要です。
間違ったヘアケアで頭皮環境が悪くなる原因
間違ったヘアケアは頭皮の乾燥や荒れを招き、毛根へダメージを与えてしまうことにつながります。頭皮への悪影響がある間違ったヘアケアの具体例としては以下のことが挙げられます。
洗浄力の強いシャンプーで頭皮を洗ってしまうと、本来必要な皮脂までが洗い流されてしまい、頭皮は乾燥してしまいます。これにより頭皮の状態は悪化し、抜け毛を招くこととなってしまいます。
洗浄力の強いシャンプーの使用だけでなく、1日2回以上のシャンプーを繰り返すことでも本来必要な皮脂は洗い流されてしまい、抜け毛を招くこととなってしまいます。
ドライヤーやブラッシングは過度にやりすぎてしまうと頭皮へダメージが加わってしまいます。このことでも抜け毛は引き起こされます。
爪を立てて髪を洗うと頭皮へは強いダメージが加わってしまいます。このことでも抜け毛は引き起こされます。
シャンプーやリンスを行った後、しっかりと洗い流さないと、残ったシャンプーやリンスが毛根につまり、発毛へ悪影響を与えることがあります。
頭皮環境を改善する方法
正しいヘアケアを行うためには以下のことに気をつける必要があります。
シャンプーは1日1回までとすることで本来必要な皮脂を残し、汚れだけを洗い流すことができます。
ドライヤーは頭皮に近づけすぎることでダメージはより大きくなります。そのため、頭皮から少し離して使用するのも重要です。
シャンプーをする際に爪を立てないよう指の腹の部分で優しく揉み解すように洗うのも頭皮の状態を維持する上では重要です。
シャンプーやリンスを使用した後はしっかりとすすぎ、すべてを洗い流すのも忘れないようにしましょう。
頭皮に優しい市販シャンプーの選び方
<避けたいシャンプーの成分>
<頭皮に優しい成分>
以上の点を踏まえ、ドラッグストアでも購入できるおすすめのシャンプーとしては以下の2点が挙げられます。
シャハランメスリ ザ・シャンプー
画像引用元:株式会社バイオリンク公式サイト
ココイルグルタミン酸TEAを含有しているシャンプーです。地肌へのダメージを抑え、健康的な髪の発育を促すことができます。
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エステシモ セルサート イミュン シャンプー
画像引用元:エステシモ公式サイト
ココイルグルタミン酸TEAをはじめとしたアミノ酸を含有したシャンプーです。髪や頭皮との相性がよいアミノ酸の働きにより、大きなダメージを与えることなく髪を洗うことができます。
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正しいシャンプーの方法
<シャンプーの手順>
頭皮に加わるダメージには爪を立てることや力を入れてこすり過ぎることによるものもあります。そのため、全体的に優しくマッサージをするように洗うことを意識するようにしましょう。正しい方法でシャンプーをすると汚れを洗い流せるだけでなく血行もよくなり、頭部全体がすっきりとします。
正しいドライヤーの使い方
※動画が入ります
<ブローの方法>
乾きにくい箇所から乾かすようにするとむらがなくなり、温風のあてすぎによる髪や頭皮の乾かしすぎを防ぐことができます。また、最後に冷風をあてると全体をきれいに仕上げることができます。
正しいブラッシングの方法
<ブラッシングのやり方>
ブラッシングには髪をとかす効果だけでなく、皮脂を髪全体にいきわたらせたり、頭皮の血行をよくする効果もあります。十分な時間をかけてブラッシングをすると、マッサージをした後のように頭全体がすっきりとします。
極端な食事制限による栄養不足
髪が正常に生成される上ではタンパク質やビタミンB群をはじめとした栄養素が不可欠です。過度な食事制限を伴うダイエットにより、これらの必要な栄養素が不足してしまうと髪の成長が阻害されてしまうため注意しなければなりません。
ちなみに、過度なダイエットの定義は人によって異なるため一概にはいえませんが、日本肥満学会では肥満度を表すBMI値が18.5以下の人を「低体重」と定義しているため、この水準に該当する方が行っているダイエットは「過度なダイエット」ということができます。
出典元:日本肥満学会
ダイエットが原因
栄養不足に陥りやすいダイエットの例としては以下のものがあります。
また、健康的にダイエットをするためには、適度な運動をして代謝をよくすると同時に、カロリーだけでなく食品に含まれる栄養素も気にすることが重要です。特に人が生きていく上で必要な水、タンパク質(アミノ酸)、ビタミン、ミネラル類はダイエット中でもしっかりと摂取しなければならないため、これらの含有量を気にしながら献立を決めるようにしましょう。
出典元:明治通りクリニック
頭皮環境を改善する方法
頭皮環境を改善するためには髪の生成に必要な以下の成分をしっかりと摂取する必要があります。
アミノ酸によって構成されるタンパク質は、髪を生成する際にも欠かすことができません。特に髪の毛のもととなるアミノ酸の一種であるメチオニンは積極的に摂取する必要があります。
タンパク質には肉、魚、卵などの動物性のものと、大豆製品をはじめとした植物性のものがあります。また、18歳以上の女性の場合、1日あたり50グラムが目安摂取量となっています。
ちなみにタンパク質を効率胃的にエネルギーに変えるためにはビタミンB6を同時に摂取するのがよいとされています。
上述したビタミンB6をはじめとしたビタミンB群は、タンパク質から髪を生成する際に必要です。ビタミンB群はレバーや赤身の肉、卵、緑黄色野菜などのさまざまなものに含まれていますが、摂取する際には特にビタミンB2とビタミンB6のバランスにも気をつけなければなりません。
ちなみにビタミンB2は18~49歳の女性で1日1.2mg、ビタミンB6は18歳以上の女性で1日1.2mgがそれぞれ目安摂取量となっています。
亜鉛は体内の酵素の働きを活性化させる上で必要です。亜鉛が不足するとこのような酵素の働きが鈍り、髪の主成分であるケラチンが十分に生成されなくなってしまうため、亜鉛もまた健康的な髪を生成する上で不可欠といえます。
亜鉛は牡蠣やウナギをはじめとした魚介類や海藻に多く含まれており、18~69歳の女性で1日あたり8mgを摂取することが求められます。また、亜鉛を効率的に摂取するためにはビタミンCや有機酸を一種に摂取するのがおすすめです。
ピルによる一時的な抜け毛の増加
経口避妊薬ピルを服用している人は、服用を中止すると抜け毛が多くなることがあります。
そもそもピルとはプロゲステロンという女性ホルモンの一種で、これを摂取することにより避妊効果が得られるようになっています。しかし、ピルの服用をやめるとピルの働きによって生成されていた女性ホルモンの量が少なくなり、それに代わる形で男性ホルモンのテストステロンの分泌量が多くなります。そして、このテストステロンには脱毛を促進させる働きがあり、ピルの服用をやめると抜け毛が多くなってしまうのです。
しかし、このようなケースでは髪が生えてくる「毛周期」が一時的に休止期に入った状態になるだけであるため、しばらくするとまた髪は生えてくるようになります。そのため、過度に心配する必要はありません。
まとめ
ここでは女性のつむじハゲの原因として以下のことを挙げ、有効な対策などをご紹介しました。
これらのうち、特にストレスに関しては女性のつむじハゲの原因となることが多いため、自信が感じているストレスと向き合い、効率的にストレス解消を図るのがつむじハゲ対策としては最も有効といえるでしょう。