2018.09.15
薄毛対策

エストロゲンサプリメントは女性の薄毛に効く?

女性ホルモンは女性の健康や美容を維持するために大切な役割を果たしています。「美のホルモン」とも呼ばれているエストロゲンがどのような働きをするのか、薄毛に対してどのような効果があるのかについてここではまとめてみました。
薄毛対策で頼りになるエストロゲンサプリメント「イソフラボン」や「プラセンタ」などについても紹介しています。

エストロゲンはどのような働きをする女性ホルモン?

 

女性の抜け毛や薄毛を予防する効果

女性ホルモンには「エストロゲン(estrogenー卵胞ホルモン)」と「プロゲステロン(progesterone-黄体ホルモン)」の2種類がありますが、このうち髪の生育に大きく関わっているのはエストロゲンのほうです。卵巣内部にある卵胞の成長を促すために分泌されるこのホルモンは、同時にコラーゲンの生成にも関わっています。コラーゲンはお肌や髪の毛のツヤやハリを維持するためになくてはならない成分としてよく知られていますから、エストロゲンが不足すると当然のことながら髪のハリやボリュームが失われ、薄毛が進展していくことになります。

エストロゲンにはこの他にも骨の形成を促進したり基礎体温を下げる、あるいは自律神経をコントロールする働きがあります。更年期障害の女性が情緒不安定になるのはエストロゲンの値が急に減少するためです。エストロゲンの減少には「太りやすくなる」といった副産物もあります。
近ごろ抜け毛や薄毛に悩んでいるという女性はこのエストロゲンをキープすることによって悪化を防ぐことができます。

エストロゲンの妊娠への影響

エストロゲンが減少すると共に女性の身体は妊娠しにくくなりますが、平均年齢51歳で閉経(月経停止)を迎える20年前から妊娠する能力は低下の一途を辿っているのです。特に30代後半からはエストロゲンの減少と卵子の老化が顕著になります。
エストロゲンの減少は木々が秋になると木の葉を落として休息期に向かうのと同じようなものですから特に心配したり杞憂したりする必要はありませんが、いつまでも美しさを保ちたい女性としては何らかの対策を講じてエストロゲンの減少カーブを緩やかにしたいと考えるのは当然ですね。

エストロゲンがあるから女性は薄毛になりにくい?

男性と比べると女性の薄毛は圧倒的に少ないものですが、これもエストロゲンのおかげです。男性に多いM字ハゲが女性にはほとんど見かけられないのもエストロゲンが関係しているからです。だからといって男性がエストロゲンを積極的に摂取してもハゲが改善するわけではなく、かえってホルモンバランスを崩してしまうことにもなりかねませんから注意が必要です。
女性の場合であればエストロゲンが減少しはじめる年齢から食生活やサプリでこれを補充していくことによって薄毛を最低限に食いとどめ、若々しさをキープすることができます。

 

女性の薄毛対策におすすめのエストロゲンサプリメントは?

 

イソフラボンサプリ

女性の薄毛は皮膚科で処方される内服薬や外用薬、育毛シャンプーなどでもある程度改善されますが、これらと同時にエストロゲンサプリを摂取することでさらに効率よく薄毛対策を実践することができます。
エストロゲンサプリの中でも飲みやすく、しかも副作用がほとんどないのはイソフラボンサプリメントです。イソフラボン(isoflavone)というのは大豆胚芽に特に多く含まれている成分のことですが、女性ホルモンであるエストロゲンと構造が非常によく似ており、体内でも同じような働きをします。
世界中を見回しても日本女性は更年期障害の症状がかなり軽症であることが知られていますが、これは小さいころからお醤油やお味噌、豆腐などといった形で大豆イソフラボンを日常的に摂取しているからです。
食生活のスタイルが変化した現代生活においては毎日豆腐を食卓に取り入れる家庭は少なくなっていると思いますが、サプリという形であれば無理なく定期的に摂取することができます。お値段のほうも1ヶ月分で2,000円以内からありますから、手軽に試してみることができます。飲んで1〜2ヶ月もすれば抜け毛が極度に減ることが実感できるはずです。

プラセンタサプリ

プラセンタサプリも薄毛対策にはぴったりのサプリメントです。プラセンタにはホルモンバランスを整えて毛髪の成長を司る毛母細胞を活性化する効果がありますから、毎日服用することで薄毛を改善していくことができます。
市販のプラセンタサプリには大きく分けて馬由来のものと豚由来のものとがありますが、おすすめなのは馬由来のプラセンタサプリです。馬由来の場合にはプラセンタを提供する馬の血統や生産履歴が分かっていますから、素性の全く知れない豚のプラセンタとは違って安心して飲むことができます。アレルギーの元となるアレルゲンも馬サプリでは圧倒的に少なく、狂牛病(BSE)や口蹄疫(こうていえき)などの感染症リスクもゼロです。馬プラセンタのほうが豚由来のものより若干高価なのが難点といえば難点ですが、効果を考えれば多少高くても馬プラセンタを購入しましょう。

また、プラセンタの製造法には「フリーズドライ法」と「スプレードライ法」の2種類がありますが、100%のプラセンタ原末という点では断然フリーズドライがおすすめです。スプレードライではプラセンタ原末にでんぷん分解物であるデキストリンなどを混ぜて50〜70%程度の純度の低い製品ができてしまいます。
プラセンタはサプリタイプの他に注射もあり、薄毛の部分に注射することでかなりの効果を得ることができます。興味のある人はクリニックで相談してみるといいですね。

エストロゲンサプリがおすすめの薄毛は?

加齢による薄毛・抜け毛

エストロゲンサプリを服用することで薄毛の症状が改善されるのは加齢によって毛が薄くなっている、あるいは抜け毛が増えてしまったというケースです。こういうタイプの薄毛では数ヶ月から1年以上かけて加齢にしっかり歯止めをかけることが大切ですから、母親や祖母、叔母などに遺伝的に薄毛が多い家では若いうちからサプリを飲むようにしておいたほうが得策です。

産後の脱毛

妊娠中、そして出産後はホルモンの大きな変化によって髪の毛が薄くなってしまう女性が多いものです。ですから出産したらすぐにプラセンタやエストロゲンのサプリを飲むことをおすすめします。コラーゲンの生成も薄毛改善にとっては重要なポイントなので、ビタミンCなども合わせて摂取すればより効果的です。

まとめ

薄毛というのはクリニックの内服薬や外用薬だけで飛躍的によくなるというわけでもありません。食生活を見直して早寝早起きを実践し、シャンプーの方法を以前とは変えてみるだけでも抜け毛がかなり減ることも少なくありません。
女性の場合であればホルモンバランスの乱れや女性ホルモンの減少を正していくことで薄毛を効果的に改善することが可能です。