2018.09.09
薄毛対策

女性の薄毛は皮膚科で治る?病院やクリニックでの薄毛・抜け毛治療の内容は?

女性が薄毛になる原因はさまざまで、治療方法もその原因に応じてかなり違ってきます。育毛剤でも対処しきれないほどの薄毛になってしまった場合にはまず皮膚科を訪れて診断を受けるのが一番ですが、場合によっては婦人科や内科などで診てもらったほうが効果的な治療を得られることもあります。

女性の薄毛や抜け毛は皮膚科で治る?

皮膚科で改善される薄毛の原因は

近ごろ薄毛が目立つようになってきたけれど、特にそれ以外に体調が悪いというわけではないというのであればまずは皮膚科で診察を受けることをおすすめします。特に頭皮のかゆみや湿疹があり、その部分の毛が薄くなっている場合には頭皮トラブルが考えられますから、皮膚科で適切な治療をしてもらうことが大切です。

育毛剤や育毛シャンプーの使いすぎで頭皮が炎症を起こしている、あるいは吹き出物が出てしまった場合もすぐに皮膚科に行って処置をしてもらわないと薄毛が余計ひどくなることもありますので注意しなければなりません。

ホルモンバランスの乱れによる薄毛は婦人科へ

女性の薄毛というのはホルモンバランスの乱れが関係していることが多いものです。一定の年齢を経て女性ホルモンが急激に減少することで薄毛の問題が深刻になることもありますので、こういったケースでは皮膚科で表面的な治療を受けるよりも婦人科で診てもらったほうが解決策が見つかることが多いものです。

また、加齢以外にも妊娠や出産などでホルモンバランスが大きく崩れると20代の若い女性でも毛髪が薄くなってしまうことがありますから、こういったときも婦人科で相談してみるといいでしょう。

ストレスによる薄毛は精神科・心療内科へ

女性の身体はデリケートですから、精神的な要因でも毛が薄くなってしまうことがあります。薄毛になった時期に何かショックを受けた出来事があった、あるいは強い精神的ストレスを受けた覚えがあるのであれば精神科や心療内科で診察してもらうのも一案です。

精神的ストレスというのは頭髪にも強い影響を及ぼすもので、強度のストレスを受けたことが原因で一夜にして黒かった髪が真っ白になることもあるぐらいです。

薄毛以外にも体の異常へ異変がある場合には内科へ

薄毛が気になるのと同時に体調も崩している人は迷わずに内科を訪問しましょう。内臓疾患や甲状腺機能障害を患っている可能性もあります。このような疾患が原因の薄毛では、病気の治療が進むと同時に薄毛も解消することも多いものです。

皮膚科で行う薄毛治療の内容は?

では実際に皮膚科クリニックを受診した場合にどのような治療を受けるのかを具体的に見ていきましょう。

内服薬

皮膚科では薄毛治療で手術を行うことはありませんので、内服薬か外用薬を処方してもらうことになります。内服薬としては「ミノキシジル」のタブレットタイプが有名ですが、このミノキシジルは壮年性脱毛症の人にのみ効果を発揮します。壮年性脱毛症というのは20年代後半から40代にかけて見られる薄毛のことで、特に頭頂部の毛が薄くなるのが特徴です。

ミノキシジルタブレットを服用すると毛細血管の血行がよくなるため、頭皮に栄養がよく行き渡るようになる反面、頭皮以外の部分の毛が濃くなってしまうという副作用もあります。ミノキシジルタブレットは1ヶ月の費用が約7,000円ですから、高い育毛剤を使うよりもリーズナブルです。

女性の薄毛に処方される内服薬としてはもうひとつ、「パントガール」がよく知られています。ドイツで開発されたパントガールは世界30ヶ国以上で承認を受けており、安全性が高いことでは定評があります。ただし、確実な効果を得るには最低でも3ヶ月、できれば半年から1年間は飲み続ける必要があります。

このパントガールは分娩脱毛症やびまん性脱毛症によく効きます。びまん性脱毛症というのは女性に多く見られる脱毛症で、頭髪全体が薄くなって地肌が透けて見えるようになる症状のことをいいます。パントガールの1ヶ月の費用は1万円程度です。

外用薬

頭皮に湿疹やかゆみがある、あるいは炎症を起こしているためにその部分が薄毛になっている場合には外用薬を塗布することになります。外用薬の中で最もポピュラーなのは「女性用ロゲイン」で、これには先に述べたミノキシジルが配合されています。内服薬ほどの浸透力はありませんが、その代わり副作用が圧倒的に少ないというメリットがあります。ロゲインには男性用と女性用がありますが、女性用のほうが濃度は低くなっています。

増毛効果を期待するというよりは抜け毛を防止する効能があるのが「パントスチン」という外用薬です。このパントスチンは特にFAGA(女性の遺伝性脱毛症)や更年期以降の薄毛に悩んでいる女性に適しています。

軽度の薄毛で悩んでいる人には「リアップリジェンヌ」もよく処方されます。リアップリジェンヌは一般医薬品に処方されており、薬局やドラッグストアで購入することができます。ミノキシジルの配合量が1%と女性用ロゲインよりも少なく、その分効き目もマイルドです。

リアルプリジェンヌは価格のほうも5,000円前後ですから長く続けたい人には最適です。

皮膚科での薄毛・抜け毛治療の注意点

薄毛治療に保険は適用される?

特に内臓疾患が原因で抜け毛や薄毛になっているのではない限り、薄毛治療に保険が適用されることはありません。自由心療(自費)扱いになりますから、毎月だいたい1万円程度の費用は見積もっておかなければなりません。頭皮の湿疹などで薄毛がひどくなっている場合、湿疹に対する塗り薬は保険適用となっても、湿疹が理由で薄毛になっても育毛のための内服薬・外用薬は保険適応外と判断されます。

女性の薄毛専門の病院やクリニックがおすすめ

皮膚クリニックは巷に数多くありますが、薄毛を改善したいのであればやはり女性の薄毛を専門に扱っているクリニックを選ぶことが肝心です。

 

まとめ

薄毛治療も料金に関してはピンからキリまでありますし、クリニックによって治療費や薬代も若干異なってきますが、長期間処方された薬を服用あるいは塗布すればそれだけの効果は得られるものです。長く通院することを考慮して、交通が便利なところを選ぶことも忘れないようにしたいものです。
髪は女の命ですから、あきらめたりせずに根気強くクリニックに通って改善を目指したいものです。