更年期の女性の薄毛は治る?抜け毛・薄毛を改善する方法は?

更年期の女性にとって、薄毛は深刻な問題です。
何かと気持ちがブルーになりがちなこの時期に、さらに薄毛で悩まされるとなると、外に出かけることさえ億劫になってしまうという人も多いのではないでしょうか。

更年期の女性の薄毛や抜け毛は、治療や日常生活の改善を行えば治る可能性が大きいのです。気になる抜け毛や薄毛を治すには、どんなことに注意して治療に取り組んでいけば良いのでしょうか。

女性の更年期に起こる症状は?

女性は更年期の時期を迎えると、卵巣の機能が低下して、女性ホルモンのエストロゲンの分泌が急激に減少します。そのためホルモンバランスが崩れ、心身にさまざまな不調が現れてきます。
どのような症状が出るかは個人差があり、症状が強く出る人もいれば、あまり感じないですむ人もいます。
女性は更年期にどのような不調を感じるようになるのでしょうか。
代表的な症状をご紹介します。

  • 精神的、神経的な症状

めまい、頭痛、耳鳴り、もの忘れ、うつ、不眠、不安感、判断力や集中力の低下など

  • 消化器官系の症状

食欲不振、吐き気、便秘、下痢、腹部膨満感

  • 血管、運動器官系の症状

のぼせ、ほてり、発汗、冷え、動悸、息切れ、肩こり、関節痛、腰痛、背筋痛

  • 皮膚、分泌系に起きる症状

ドライマウス、ドライアイ、湿疹、皮膚や粘膜の乾燥

  • 泌尿器、生殖器に起きる症状

月経異常、頻尿、残尿感、尿失禁、外陰掻痒症、

日常的に肩こりや頭痛、疲れやすさがあると、イライラしたり気分が沈んだりすることも多くなります。こうしたことが更年期の薄毛にも結びついています。

更年期の女性が薄毛になってしまう理由・原因は?」

更年期になって抜け毛や薄毛が増えるのは、ホルモンバランスの影響によるところが大きいというのをご存知の方もいるのではないでしょうか。
エストロゲンというホルモンが減少することによって、ヘアサイクルの成長期が短く休止期が長くなるために、髪の毛が次第に弱くなってしまうという仕組みになっています。

女性型脱毛症やびまん性脱毛症と言われる女性特有の薄毛は、これが原因で起こります。
新しく生えてくる髪の毛の本数が減る、髪の毛が痩せて細くなる、髪の毛の色が薄くなるなどして、全体的に薄毛が目立つようになるのです。

更年期の薄毛の原因は、このようなものが考えられます。

  • エストロゲンの減少

更年期症状による身体的ストレスを抱えやすくなります。

  • 生活環境や仕事の面など環境による心理的ストレス

重要な仕事を任されていたりしてストレスを抱えやすいのがこの年代の特徴です。

  • 生活習慣が乱れ

夜ぐっすりと眠れない、朝が辛くて起きられないなど不規則な生活や睡眠不足は、ヘアサイクルに影響して抜け毛を増やし、新しい髪の毛が生えてくるのを阻害する原因になります。

  • 食生活の乱れ

また倦怠感や気分の落ち込みなどによる、食生活の乱れも見逃せない薄毛の原因です。
髪の毛の成長に大切な栄養素が不足すると、健康で元気な髪の毛は生えてこなくなります。

  • 誤ったヘアケア

頭皮に合わないシャンプーの使用、洗い方の間違いなども、頭皮環境が悪化する原因となり薄毛に繋がります。

更年期の女性の薄毛は治る可能性がある

更年期の女性の薄毛や抜け毛は、早いうちに治療を始めることや、原因となっている生活習慣を整えていくことで治る可能性があります。
更年期の薄毛の大きな原因である、エストロゲンの急激な減少は、ホルモンバランスを大きく乱してヘアサイクルに影響します。
正常なヘアサイクルが崩れてしまうと、髪の毛の健康な発育が阻害されて、髪の毛が弱く抜けやすくなってしまいます。ホルモンバランスの乱れを抑え、髪を元気にする2つのホルモンを摂取し、ヘアサイクルを元に戻すことができれば、抜け毛や薄毛も抑えることができるようになります。

  • エストロゲン

エストロゲンは髪のハリやツヤなどを保ちます。エストロゲンの減少を補うには、良く似た働きをするイソフラボンを摂取することが有効ですが、イソフラボンを必要なだけ食べ物から摂取するのは無理があります。

  • プロゲステロン

プロゲステロンは髪の成長を助けます。プロゲステロンは女性ホルモン自体の分泌を助けるため、ビタミンEを摂取する方法があります。

エストロゲンとプロゲステロンを内服や外用で補うことで、女性ホルモンのバランスを整えていくのがホルモン補充療法です。
この治療だけでなく、こうした働きをサポートするサプリメントの服用や、内服薬の服用なども併用しながら、自分の状態に合わせた治療や生活改善に取り組んでいくことで、薄毛が治ることも十分に期待できます。

更年期の薄毛治療に効果的な方法は?

更年期の女性の薄毛治療に効果的なのは、エストロゲンの減少を穏やかにし、女性ホルモンの乱れをコントロールすることです。
日常生活の中でできることに取り組むと同時に、クリニックでのホルモン補充療法も考えてみるといいかもしれません。

  • イソフラボンの摂取

エストロゲンによく似た働きをする栄養素であるイソフラボンは、納豆や味噌、きなこなどの大豆製品や、ピーナツなどの豆類にたくさん含まれています。
イソフラボンの豊富な食品を、積極的に食べるようにしましょう。

  • 頭皮の血行を促進する

バスタイムの頭皮マッサージや顔ヨガなどで、頭皮の血行を良くしましょう。
頭皮の血行が良くなれば、毛母細胞までしっかりと酸素や栄養が届き、抜け毛が減って健康な髪の毛が生えるのを促進します。

  • 正しい方法でシャンプーをする

シャンプーのときはまず予洗いをしっかりと時間をかけて行います。これだけで汚れの7割は落ちると言われています。
シャンプーは頭皮につけるようにして、優しくマッサージするように揉み洗いし、すすぎは洗っているときの2倍くらいの時間をかけて丁寧に行います。
これを毎日心がけるだけでも、抜け毛が減っていくはずです。

  • ストレスを解消する

ストレスはホルモンのバランスを崩し、抜け毛や薄毛の大きな原因のひとつになります。
心身をゆったりとリラックスさせて、イライラや心配から開放される時間を作りましょう。
運動や趣味など、自分なりのストレス解消法を見つけてください。

  • ホルモン補充療法を受ける

クリニックでのホルモン補充療法(HRT)も有効です。
減少する女性ホルモンのエストロゲンを、飲み薬や塗り薬、貼り薬などで補充する方法です。
副作用など不安がある人は、専門クリニックで相談してみるといいでしょう。

まとめ

更年期の女性の薄毛は、女性ホルモンの減少によるホルモンバランスの乱れが原因となって心身に現れる、さまざまな症状が引き起こすものです。
治療の方法にはホルモン補充やサプリメント、内服薬の服用などいくつかの選択肢があり、自分の症状にあったものを選ぶことが大切です。
それと同時に身体と頭皮、髪の毛を健康にするためにも、髪の毛に良い食べ物を取り入れることや、生活習慣の改善に気を配り、元気な毎日を取り戻せるように心がけていきましょう。