生まれつき薄毛の女性は治らない? これ以上進行させない予防策

生まれたときから薄毛だった、同じ年ごろの赤ちゃんと比べて地肌が透けて見えるほどだった、という方がいらっしゃいます。他の人と比べて比較的薄毛という場合もありますが、中には先天性乏毛症という方も稀にいらっしゃいます。一般的には遺伝子疾患というほどではなく、人と比べて薄毛でお悩みの方が多いようです。生まれつき薄毛の場合、改善することができるのでしょうか?治らないのでしょうか。また、これ以上進行させない予防策があるのでしょうか。

そもそも女性の生まれつきの薄毛とは

生まれつきの薄毛には、先天的遺伝子疾患によるものと、生まれ持った髪質によるものがあります。

先天性乏毛症

先天性乏毛症とは、生まれつき頭髪や体毛が薄い、またはまったく生えてこない、あるいは頭髪もストレートではなく縮れ毛になってしまう症状で、遺伝子疾患といわれています。1万から2万人に1人の割合で発症するといわれていますが、発症する原因や治療法はいまだ解明されていません。

・まずは病院に行ってみましょう
普通は出生時に発生する疾患ですが、生まれたてのときには判断しづらく、後から髪の毛の生え方が他の赤ちゃんと違うと気付く場合もあります。素人判断ではなく、まずは病院に行って小児科医や皮膚科専門医の診断を仰ぎましょう。

生まれつき髪が細い・量が少ない

・太く、量を増やすのは難しいので、現状維持を目指しましょう
先天性乏毛症ではないにしろ、生まれつき薄毛という方は少なくありません。毛根が少ない、髪の毛が細い、髪の量が少ないという悩みに苦しんでいる方がたくさんいらっしゃいます。それは疾患ではなく、その方の生まれ持った体質によるもので、治療等で劇的に変わることは難しいと思われます。育毛・発毛サプリメントを飲んだり、育毛剤を使ってみたりしても劇的に体質が変わることは期待できません。しかし、薄毛の進行を抑えることや現状維持を保つことはできます。

薄毛を進行させないための改善方法

ここからは、薄毛を進行させないための改善方法をご紹介します。

生活習慣を見直す

まずは生活習慣を見直してみましょう。不規則な生活は頭髪だけではなく、体全体に悪影響を及ぼします。もし薄毛でお悩みの場合、健康的な生活を心がけるところからスタートしましょう。

・睡眠時間をしっかりとる
睡眠時間が少ないと体の疲れが取れない、すっきりしないなどの症状が現れます。なによりも睡眠不足は体への栄養がきちんと行き渡らなくなり、頭皮環境にも決してよいものではありません。規則正しい生活、充分な睡眠時間を取ることを心がけましょう。

・髪に良い食事を心がける
わかめや昆布が髪の毛にいい、と言われていますがどうやら眉唾物のようです。髪の毛の主成分「ケラチン」は18種類のアミノ酸で構成されているタンパク質で、意識的に摂取しなければ取り入れられない栄養素です。ケラチンの豪勢に必要なのがミネラルとビタミン、それを効率よく摂取できる食べ物はパルメザンチーズ、豚レバー、あさり、ひじき、納豆、生姜などがあげられます。どれもヘルシーな食べ物です。つまり、インスタント食やレトルトばかりではなく、栄養素をバランス良く摂取することを心がけましょう。

・ストレスをためない
ストレスも頭皮環境によくない影響を及ぼします。心身ともに疲労が蓄積されると頭皮のみならず、全身に悪影響を及ぼします。お仕事が忙しいときなど、意識して気分転換やリラックスタイムを設けるのがおすすめです。

髪を痛める行為をやめる

生まれつきの薄毛で悩まれている方はとくに、髪質の改善や現状維持を心がけましょう。まず基本的なこととして、髪を傷める行為はやめましょう。具体的にどのような行為かは以下の通りです。

・パーマやカラーリングをやめる
髪の毛が太い、コシがあるなど髪質が健康な方にはさほど大きな影響はないのですが、髪質が弱い方、頭皮が傷みやすい方にとってパーマやカラーリングは致命的です。パーマ液やカラーリングは頭皮、毛髪、毛根らに刺激を与えます。美容師と髪質を相談しながらパーマやカラーリングを行うならまだしも、市販のカラーリング剤のような刺激の強いものを、素人感覚で使うとよけいに頭皮や髪の毛を痛めてしまいます。

・タバコを吸う、たばこが充満しているところに長居しない
タバコが髪によくないことは医学的にも証明されています。タバコを吸うと毛細血管の血流が悪くなり、ストレスを感じているのと同じ状態になってしまいます。特に女性は喫煙によって女性ホルモンのエストロゲンが減少してしまいます。エストロゲンとは髪の毛を成長させる働きがあるのです。後天的に薄毛で悩んでいる女性は、喫煙が原因の1つとされています。生まれつき薄毛で悩まれている方は、なおさらタバコを吸わないほうがよいでしょう。

また、ご自身がタバコを吸わなくとも受動喫煙も髪に悪影響を及ぼします。タバコの煙に含まれる一酸化炭素は、体内のリンパや血液の循環を悪くするおそれがあります。一方、タバコを吸っている本人はフィルターを通して吸っていますが、受動喫煙の場合フィルターを通さず有害なニコチン、一酸化炭素、アンモニアなどの有害物質をダイレクトに取り込んでしまったり、頭髪や皮フに付着してしまったりします。多少の煙ではさほどの影響はありませんが、喫煙ルームなどに長時間滞在するような行為は避けたほうがよいでしょう。

ヘアケア商品やヘアマッサージを取り入れる

日常生活で育毛・発毛、薄毛の予防をすることができます。具体的にどのようなことをすればよいのでしょうか。

・シャンプーやコンディショナーなどヘアケア商品の見直し
最近では女性用に特化したスカルプシャンプーやコンディショナーが市販されています。または、刺激の少ないオーガニック・シャンプー、コンディショナーもおすすめです。

近年、ノンシリコンのシャンプー、コンディショナーが髪によいと見聞きします。そもそもシリコンとは、髪をコーティングするための人工物で、髪質をなめらかなものにします。手触りがよくなったり、ツヤが出たりなど美しい髪質にしてくれるものです。一方、ノンシリコンはこのような人工物が含まれないシャンプー、コンディショナーとなります。

頭皮が弱い方など、このシリコンにアレルギー反応を起こしてしまう方も少なくありません。薄毛で悩まれている方は、なるべく刺激の弱いシャンプー、コンディショナーを使われることをおすすめします。

・ヘッドマッサージを習慣化する
頭皮が固くなると血流も悪くなるし、栄養も行き届かなくなります。日頃からヘッドマッサージで頭皮を柔らかくする習慣をつけましょう。髪の毛を洗うとき、頭全体を優しくマッサージするだけでも充分効果があります。また、ヘッドマッサージ専用のシャンプーブラシなどを使うのもおすすめです。ヘッドマッサージにはリラックス効果もあります。それだけでも充分、発毛・育毛に効果があると言えるでしょう。

まとめ

生まれつき、髪質が細くてコシがない、ボリュームがないという方は大勢いらっしゃいます。残念ながらサプリメントや育毛剤では劇的な変化は見込まれません。それでも薄毛の進行を抑えること、現状を維持することはできます。規則正しい食生活、充分な睡眠、頭皮や頭髪にやさしいシャンプーやコンディショナーを使って、体全体の健康、バランスを良くすることを心がけましょう。